心の中でモヤモヤつかえていたものが、すっと綺麗な水で流れていくような映画でした。役所広司さんは本当に素晴らしい俳優さんだー!(語彙力)
主人公は、決して裕福ではないんだけど、お気に入りのものに囲まれて静かに暮らしてるところにとても惹かれて。でも、きっと以前は裕福な暮らしを送ってて、人生の荒波も乗り越えてきたんだろうなと想像させてくれもして。ことこまかに説明しないで観客に委ねるところが何とも心憎い。
人のための清掃、カセットテープ、小さな赤ちゃんの木、銭湯、古本の読書、いつもの食堂、いつものスナック、神社の境内、お昼のサンドイッチ、◯×ゲーム。溢れるような感情の中で浮かべる泣き笑いの表情。ラストシーンの長回しがとっても印象的でした。